台湾では2019年に同性婚が合法化され、ジェンダー平等指数は世界トップクラスだ。異性愛を前提としない小説が数多く生まれ、その潮流は日本や世界にも届き始めている。台湾文学を研究する日本大学教授の赤松美和子氏は「台湾は民主化以降、個人の自由を尊重する価値観が根づき、文学はその鏡となった。ジェンダー文学は社会へのメッセージだけでなく、個人の物語に重心を置く傾向がある。それが普遍性を生み、世界に届くよ ...