注目すべきは、民主党と社会党の接着剤だった国民協同党の存在です。後の首相、三木武夫氏が率いる同党は、資本主義でも社会主義でもない、第三の道としての「協同組合主義」を掲げていました。政務調査会長の船田享二氏(後に衆院議長を務めた船田中氏の弟)は、敗戦ま ...
2011年の出版時、グローバル化の行き過ぎに警鐘を鳴らす本書は、時代への逆行と受け止められた。14年が経過した現在、世界はロドリックが警告した問題──超グローバル化の限界、国家の政策余地の縮小による人々の不満の高まり、民主主義の不安定化のトリレンマ─ ...
ロシアによるウクライナ侵攻、世界的な移民排斥運動、権威主義的国家の台頭、トランプ2.0、そして民主主義制度基盤の崩壊……。「なぜ世界はここまで急に揺らぎはじめたのか?」。講談社現代新書の新刊、『新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』 ...
お金がなければ、時間を奪われる。富裕層が静寂の中で思索を深めている間に、庶民は情報の洪水にのまれる。新しい形の搾取構造です。「静かであること」は富裕層だけの特権であり、ステータスなのです。
現代の独裁的な政治は必ずしも見えやすくはない。公正を装う選挙や報道などを駆使して、強権化を進める政治が広がっている。そんな世界の危うさに向けられた警鐘と受け止めるべきだろう。 今年のノーベル平和賞が、南米ベネズエラの反体制派活動家に ...
ギリガンさんは今、トランプ政権下の母国を「民主主義と家父長制との闘いがあからさまな形で行われている」と憂える。 ケアの倫理は、家父長制に抵抗する「解放の倫理」となる――。ギリガンさんの言葉を導き手に、その道筋をたどりたい。
ロシアによるウクライナ侵攻、世界的な移民排斥運動、権威主義的国家の台頭、トランプ2.0、そして民主主義制度基盤の崩壊……。「なぜ世界はここまで急に揺らぎはじめたのか?」。講談社現代新書の新刊、『新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』 ...
ニューヨーク市長選挙におけるゾーラン・マムダニの勝利は、群衆を動員する能力が右派ポピュリストの専売特許ではないことを明らかにした。民主社会主義者(左派)にも、同じことができるという意味だ。 だが、本人もよくわかっているように、選挙に ...
2024年に日本若者協議会が文部科学省へ「学校内民主主義」の制度化に向けた提言を提出した(左から3番目が室橋さん)。画像提供:一般社団法人日本若者協議会 2025年の参議院選挙の投票率は58.51パーセントで、2022年の参院選の52.05パーセントを上回りまし ...
【ニューヨーク=柴田菜央】米国最大の都市ニューヨークで4日に行われた市長選で、民主党進歩派で民主的社会主義者のゾーラン・マムダニ州下院議員(34)の当選が確実となりました。米メディアが一斉に伝えました。同市で初のイスラム教徒の市長 ...
韓国映画は実際の歴史や政治、社会を鋭く描きます。朝鮮戦争(1950-1953)、軍事独裁政権の時代、朴正煕暗殺と全斗煥によるクーデター(1979年)、民主化運動、そして民主化(1987年)…と、韓国の現代史はまさにドラマに満ちています。現代史がそのま ...
国会で“注目の一戦”があった。 立憲民主党の蓮舫参院議員が12日、参院予算委員会で質問。高市首相との対決に臨んだ。テーマは「政治とカネ」である。 「蓮舫さんは昨夏の都知事選で落選後、しばらくお休みしていましたが『自民党の裏金事件だけは ...