安倍晋三元首相銃撃事件の公判では、山上徹也被告(45)が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みを募らせ、韓鶴子総裁ら幹部の襲撃を計画した一方、事件直前になって標的を安倍氏に変えた経緯が被告の口から語られた。
令和4年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の18日の論告求刑公判。検察側が無期懲役を求刑したのに対し、弁護側は「最も重くとも懲役20年までにとどめるべきだ」と主張した。「政治を動かす意図はなく、純粋に個人的な動 ...
被告は、旧統一教会を恨みながら自死した兄を思い、他方で兄の死を冒涜(ぼうとく)するように感じられる母の言動に接し、人生を根こそぎ奪った旧統一教会に打撃を与えるため幹部の殺害を決意した。それが不可能とみるや、最も関係が深いと認識されていた元首相を標的にした。将来を失った者の絶望の果ての犯行と言うべきだ。量刑判断において最も重視されるべき犯行動機に深く関わる。
起訴状によると、令和4年7月8日、奈良市で参院選の応援演説中の安倍氏を手製のパイプ銃で撃ち、殺害したなどとしている。殺人罪のほか、銃刀法違反、武器等製造法違反、火薬類取締法違反、建造物損壊の計5つの罪で起訴されている。
2022年に安倍元総理を手製の銃で撃ち、殺害した罪などに問われている山上徹也被告の裁判員裁判で、検察側が事実や法律の適用について意見を述べる論告が行われています。その中で検察側は「模倣性が高い」と指摘し、「一般人が入手できない銃器や火薬をネットやホー ...
政府は、小林麻紀内閣広報官の後任に、 安倍晋三 元首相の秘書官を務めた佐伯耕三氏を起用する方向で調整に入った。首相官邸内で 安倍政権 のスタッフの存在感が増す格好となる。
与野党を問わず政界に向かう統一教の金品提供と政治的後援疑惑が浮き彫りになり、政治権力と宗教権力の結託が「深刻な問題」に浮上した。統一教はなぜ政界に向けて全方向的に手を差し出したのか。
自民党が11月15日で結党70年を迎えるのを前に、政治学者の御厨貴氏と元自民総裁の谷垣禎一氏が対談した。戦後政治で長期にわたり政権を担ってきたが、統治手法に限界が見え、かつてない党勢低迷に陥っている。自民はどこに向かうのか。前編で、御厨氏 ...
これまでの裁判では、山上被告は、安倍氏を狙った理由について「安倍元首相は、旧統一教会と政治との関わりの中心にいる方。他の政治家では意味が弱いと思った」と述べたほか、「銃の製造そのものにもかなり費用や時間がかかり経済的に追い詰められていて(襲撃を)やめ ...
2012年12月16日午後9時50分、予定よりも5分ほど遅れて、安倍晋三総裁が、自民党本部4階の開票速報場に姿を現した。場内はメディア、自民党関係者ですし詰めの状態。カメラのフラッシュがけたたましくたかれた。安倍氏は、厳しい表情を崩さず、石破茂幹事 ...
自民党の安倍晋三総裁は17日、秋季例大祭に合わせて東京・九段北の靖国神社を参拝した。次期衆院選を前に、保守色を強く打ち出した形だ。衆院選の結果次第で安倍氏は首相に就く可能性があり、中国などからは今回の参拝に反発する声が出ている。