宇宙の観測精度が高まることで、それまで謎だった問題が明らかにされる。明らかになれば、そこに新しい問題が現れる。こうした謎の解明がさらに大きな謎につながる事態が、宇宙の膨張というとてつもなく大きな現象に関連して起きている。宇宙が膨張しているこ ...
東京大学 (東大)は12月5日、従来の2系統の測定手法の間に大きな不一致が存在する「ハッブルテンション」の問題の解決に向け、国際共同研究チームが重力レンズ効果を用いた、従来とは独立した測定手法により宇宙の膨張速度を示す「ハッブル定数 (H 0 ...
米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)から得られた新しいデータにより、宇宙がどの程度の速さで膨張しているかにまつわる謎が深まっている。今回の発見は、宇宙の膨張速度についての真相を解明するには、未知の物理学が必要 ...
重力レンズ効果を利用して現在の宇宙の膨張率が高精度で測定された。後期宇宙の結果とは整合するが初期宇宙の結果とは一致せず、両者が異なるという問題「ハッブルテンション」を深める成果である。 現在の宇宙の膨張率を表す「 ハッブル定数 ...
宇宙が膨張していることは、現在では一般によく知られている。しかも地球から遠ければ遠いほど、膨張速度は速く、それが光速を超えるほど遠ければ、その天体は地球から観測できない。 【こちらも】宇宙の年齢論争に終止符か? アカタマ宇宙望遠鏡に ...
宇宙は誕生以来膨張を続けていると考えられてきましたが、近年の研究では膨張と収縮を繰り返している可能性が示唆されています。最新の宇宙論に基づくシミュレーションや観測データにより再び注目を集めている「ビッグバウンス理論」をご紹介します。
国立天文台は12月5日、初期宇宙に数多く観測されている「高速度Hα輝線放射天体」は「活動銀河核」の証拠とされ、これにより「初期宇宙には予想以上に多くの活動銀河核が存在し、超巨大ブラックホールが急速に成長していた可能性がある」とする説を強く後押ししてい ...
太陽系は、背景に対して約370km/sもの速度で移動していると推定されています。この速度の算出の根拠の1つとして、宇宙には特別な場所はなく、小さなスケールではムラがあっても、大きなスケールで見ればムラがないとする「宇宙原理」があります ...
漸近巨星分枝の段階の太陽は、非常に不安定になって、星全体が膨張や収縮をくり返すようになり、大量のガスを周囲にまき散らします。そのために、太陽は重さが現在の半分にまで減り、やがて高温の中心部分がむき出しになります。
宇宙の膨張と「観測可能な宇宙」の限界 現在の宇宙論では、宇宙は約138億年前のビッグバンから膨張を続けていると考えられています。しかし、私たちが観測できる宇宙の範囲は限られており、「観測可能な宇宙」の直径は約930億光年にも及びます。
印刷ページの表示はログインが必要です。 米粒よりも小さく圧縮された宇宙が、大爆発とともにいまの大きさに膨張した――というのが宇宙の誕生に関する「ビッグバン理論」だ。 「大爆発を起こした主体は神」という説明をすれば帳尻が合うから ...
10月4日、2011年のノーベル物理学賞が、遠方の超新星観測により宇宙の加速的な膨張を発見した研究者3名に贈られることが発表された。 137億年前のビッグバン以来私たちの宇宙が膨張し続けていることは、1929年からわかっていたが、その膨張の勢いが宇宙に ...