大量生産・大量消費の資本主義経済のロジックで、人口減少を背景に縮んでいく「8がけ社会」の課題解決は難しい。『贈与経済2.0』を著した慶応義塾大学の荒谷大輔教授(哲学・倫理学)はそう話す。資本主義経済以前から存在した「贈与経済」に着目し、その仕組みのア ...
本書は、資本主義社会のビジネス倫理を、独自の視点から論じた力作である。従来のビジネス倫理に関する議論は、日常的な道徳規範にもとづいて市場競争を批判するものが大半であった。しかし、著者は、それらを「薄い」正義論とし、市場のなかの倫理 ...
ビジネスでは「戦略」や「競争」という言葉が当たり前のように用いられる。だが、日常の道徳観に照らせば、他者を打ち負かすことを前提とした「競争」や、相手を出し抜く「戦略」は、肯定的な意味合いを持っていない。反道徳的と見なされかねない ...
NHK出版が刊行する、日本で最も長い歴史をもつ選書シリーズ「NHKブックス」。その最新刊として『完全版社会学入門』が発売となります。ベーシックな内容から応用まで一冊で万全な入門書のパワーアップ版が登場です! 『完全版 社会学入門 資本主義と ...
民主主義を守る経済政策とは何か。グローバリゼーションを独自の視点で研究してきた国際政治学者、米ハーバード大ケネディスクールのダニ・ロドリック教授は、製造業への回帰で中産階級を復活させるという政治の話法は「誤りだ」と断言する。「良質な雇用は中産階級を軸 ...
労働者階級の成長・発展こそが社会変革の原動力 日本共産党の志位和夫議長は9月26日に国会内で党国会議員団と事務局を対象に行った学習会で、「労働者階級の成長・発展を主軸にして、社会変革の展望をとらえる」と題して講義し、『Q&A資本論 ...
「もう、誰かがなんとかしてくれる時代じゃない。」 気候変動、格差、孤独、少子高齢化、財政赤字。今、私たちが直面する社会課題は、あまりに複雑で根深い。でもこれらを、「税金を払っているのだから、そんなの行政がちゃんと解決してよ」と言って ...
シンガポール国立大学(NUS)リー・クアンユー公共政策大学院の「アジア地政学プログラム」は、日本や東南アジアで活躍するビジネスリーダーや官僚などが多数参加する超人気講座。同講座を主宰する田村耕太郎氏の最新刊、『君はなぜ学ばないのか?
1994年に私がジョージ・L・モッセの『大衆の国民化』という本を翻訳したとき、一番衝撃的だったのはタイトルの誤読かもしれない。なんと版元でも「大衆の国民化」ではなく「国民の大衆化」としばらく呼ばれており、企画段階では「国民が大衆化する ...