ギリガンさんは今、トランプ政権下の母国を「民主主義と家父長制との闘いがあからさまな形で行われている」と憂える。 ケアの倫理は、家父長制に抵抗する「解放の倫理」となる――。ギリガンさんの言葉を導き手に、その道筋をたどりたい。
予算不足からアメリカ連邦政府機関の多くが閉鎖となる中、ワシントンの責任転嫁合戦は過熱し、ジャーナリストらは政治的な勝者の予想に明け暮れている。 だが、より有益なのは、過去20年にわたる世界的な民主主義の後退、いわゆる「民主主義不況」の ...
注目すべきは、民主党と社会党の接着剤だった国民協同党の存在です。後の首相、三木武夫氏が率いる同党は、資本主義でも社会主義でもない、第三の道としての「協同組合主義」を掲げていました。政務調査会長の船田享二氏(後に衆院議長を務めた船田中氏の弟)は、敗戦ま ...
南米ベネズエラの反体制派活動家マリア・コリナ・マチャド氏が今年の ノーベル平和賞 を受賞した。 民主化運動 ...
日本共産党・井上哲士前参院議員がアップリンク社長とアフタートーク  チリ出身で、ラテンアメリカを代表するドキュメンタリー映画監督、パトリシオ・グスマンの幻の長編デビュー作『最初の年―民意が生んだ、社会主義アジェンデ政権』(1971年制作)が ...
2011年の出版時、グローバル化の行き過ぎに警鐘を鳴らす本書は、時代への逆行と受け止められた。14年が経過した現在、世界はロドリックが警告した問題──超グローバル化の限界、国家の政策余地の縮小による人々の不満の高まり、民主主義の不安定化のトリレンマ─ ...
10月18日に米国では、トランプ政権に抗議して「王はいらない」を意味する「ノー・キングス」デモが2600あまりの都市で起き、700万人を超える市民が民主主義の回復を求めて行進した。しかしトランプ政権は市民を共産主義者、テロリスト、暴力犯罪者 ...
ティールの正統派は現在、業界の原動力となっており、連邦規制や意味のある監視に大部分が反対している。しかし、彼は有害なオンラインコンテンツや、少数のテクノロジー企業の手に集中する富と権力の問題に対処する代替方法を提供していない。彼は、新世代のAIテクノ ...
南シナ海などで力による現状変更を推し進めていると批判される中国。経済的にも他国への浸透ぶりはすさまじい。ただ、現状では米国に代わって世界の覇権を握るつもりはないと説明する。だとすれば、中国が望む国際秩序とは何なのか。中国軍出身で国際情勢に詳しい清華大 ...
2022年の大統領選挙で成立した「マルコス=ドゥテルテ連合」には亀裂が走り、25年中間選挙ではアキノ派の復権傾向も見て取れた。今後のフィリピン政治の対立軸は、「マルコス家対ドゥテルテ家」とも、単純な「民主主義 VS ...
1974年から昨年までの、閉鎖的権威主義体制、選挙民主主義体制、自由民主主義体制、選挙権威主義体制の国の分布図。赤系は権威主義あるいは権威主義化した国、青系は民主主義あるいは制限された民主主義の国を示している=V-dem研究所提供 「歴史におい ...
ロシアは本来、欧米型の民主主義国家であり、共産党独裁の中国とは相容れないはずの国で、歴史的にも対立した過去がありました。しかし、プーチン政権下で「反米」の利害が一致し、両国の距離はかつてないほど縮まっています。米中対立が深まり、また米国の孤立主義が強 ...